一般的に借金のジャンプとは、元金を返さずに利息のみを支払うことですが、正規の消費者金融と闇金では意味合いが異なります。
正規の消費者金融にとってのジャンプとは、あくまでも借金を確実に返してもらうための手段となります。
債務者を追い詰めると、自己破産や債務整理を行ってしまうので、元金も返ってきません。
そのため必要以上に追い詰めず、利息だけでも支払ってもらうことにより、次回からのスムーズな返済に期待するわけです。
返済する意思があるので、延滞扱いにもなりません。
これに対して闇金のジャンプは、利益を得ることが最大の目的です。
利息は元金に対しての金利であるので、返済されて元金が減れば取れる利息も少なくなります。
そのため、元金据え置きで利息のみを払い続けてもらう方が儲けが大きいのです。
この利息が最大の収入源ですので、闇金の方からジャンプを勧めてくることがほとんどとなっています。
そして闇金でのジャンプを続けていくと、借金が雪だるま式に膨れ上がります。
さらに、更新手数料を請求されることもあります。
この更新手数料を支払えないと、借用書の書き換えなどを行って、金額を上乗せした形で新たな契約を結ばせます。
しかも、更新料とそれまでの利息を差し引いた金額しか受け取ることができません。
つまり、受け取れる金額は少なく、借金だけが増えていくのです。
もちろん元金が増えたのですから、利息も高額になります。
これが闇金の常套手段ですので、闇金の利用は絶対に避けるべきであるといえます。